悲しみを乗り越える準備はできたかい?

ししまるは今日火葬されたはずです。これで本当にさよならです。


昨日も書いたけど、まだ家のどこかにいそうな気がします。


でもししまるはもういない。だからししまるがよく座っていた椅子の上はしばらくの間コイツに守ってもらうことにしました。



「次の猫を飼いたいね」というのは家族全員の一致した意見。でもまずはししまるの思い出を形にしようということで今は家族があれこれ撮ったししまるの写真を集めて、フォトブックとか引き伸ばした写真とかシャッフルプリントとかを作ろうって話になっていて、今はデータの整理を忙しくやっています。こういうことをやってある程度気持ちの整理がついてからじゃないと次の猫を飼おうという気にもならないですからね・・・。


ししまるは元は野良猫っていうか恐らく捨て猫だったらしい。


ししまるはメインクーンというかメインクーンの血が入った猫だったみたいなのだけど、メインクーンの特徴である長いしっぽにならなかったために捨てられたのではないか、とのこと。


そして保護されて(他の野良猫にいじめられていたらしい)里親を探していたところ、うちが貰い受けた前の飼い主さんの元にやってきた。


前の飼い主さんというのは同じマンションに住んでいて、いろいろな猫を保護して世話をして里親を探す活動をしている人で、今でも家にはたくさんの猫がいるみたい。


で、その家からちょっと外に出たら帰る場所を間違えたのか、開いてたドアが閉まって入れなくなったのか、うちの部屋の階段の踊り場に来てしまったと。前の飼い主さんの家はうちの部屋より3階上で、使う階段は同じ。団地の階段を想像してもらえばわかりやすいかな・・・。当然猫からすれば同じ景色に見えたに違いない(笑)。そこでうちの家族と出会ったわけです。


で、何がその後どうしてどうなったのか分からんけれども、足の手術を終えて家に帰ってきたらこの間踊り場で見かけた猫を今日からうちで飼うことになったといきなり言うもんでびっくりしたのを覚えています。


僕は昔から犬よりも猫が好きだった。犬も好きなんだけどどっちかといったら猫。理由はよくわからない。


昔の話だけど、妹が自転車で出かけた時に、道端でうずくまっている子猫を拾ってきて、本当に元気がなかったのでキャットフードと水をあげたらみるみる元気になって、昼寝をしていた自分の腹の上で一緒に寝てたりした。その時の自分としては(もちろん妹も)飼う気満々だったのだが、うちの親は飼うことはできないと言う。元いた場所にまた戻して来いというわけです。


でも情が移った自分たちはどうしても飼いたい。でも飼えない。押し問答の末、「もう捨てられたくないよ」とも聞こえる子猫の鳴き声を聞きながら、小さな箱に押し込んで妹とふたりで泣きながら蓋をかぶせた時のあの悲しさを思い出したりもします。結局は元の場所においてくることはどうしてもできずに、妹が近くに住んでいる猫を飼っている知り合いの家に持っていったんだけどね。まぁそんなこともありました。


だから実際に猫が飼えることになったことは本当にうれしいことでした。必要以上にかまうのでししまるは迷惑なこともあったでしょうけど・・・。


前の飼い主さんの家にもたくさんの猫がいたのでそこでもいじめられていたみたい。でも今思えば口の中の炎症が痛かったりしてなかなか反撃できなかったのかもしれないし、捨てられて外の世界で怖い思いをしたから臆病な性格になってしまったのかもしれないし・・・。オス猫というのは外に出たがるものらしいのですが、ししまるは玄関から外に出ても踊り場の階段を一段でも上がったり下がったりすることは一度もありませんでした。そういう意味ではいなくなる心配もなくて手のかからない猫だったかもしれません。


でも野良猫時代にもしかしたら病気にすでにかかっていたのかもしれないし、先天性で病気を持っていたのかもしれないね。


ししまるの事をいろいろ書こうと思えば次から次へと出てきてとんでもない長さのエントリーになるでしょう。今は少しづつ悲しみを乗り越えていっている最中。あれこれ思い出したらこのブログに度々書いていくことですこしづつ消化していこうかなとも考えています。


本来は東京系のブログにしていくはずが、いつの間にやらラーメンブログのような側面も持ち、さらには猫ブログに・・・。この展開は果たして本来の目的からしてどうなのかと自分でも思うのですが、まぁいいか。


今日で半年が終わります。2009年も残り半分です。下半期です。明日から東京ネタも少しづつ復活させますよ。